0人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
君を待つ,
二本目の煙草も吸い終わり
僕は苦い珈琲の蓋を開ける。
何故苦い珈琲かと言うと
苦い珈琲は
煙草との相性がいいからだ。
僕はそれを飲みながら
ベンチの前に広がる風景を眺める。
特に変わった風景でも無いのだが,
マンションと
暖色の木々が並んで居て
自然と人工の共存が
僕には何とも言えない思いを抱かせる。
そうやって
ぼんやりと時間を過ごしながら,
僕は三本目の煙草に火を付ける。
そしてまた
マンションと
暖色の木々に目を戻すと
シンプルなスニーカーが
暖色の上を歩き
此方へ近づいて来た。
最初のコメントを投稿しよう!