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いつもの
長いキスの後に
僕はいつもと違う事をする。
いつもは君の前で吸わない煙草を
ポケットから取り出して
僕は四本目の煙草に火を着けようと
目を細めて
煙草の先端に焦点を合わせる。
火が着いたのを確認して
僕は隣に目を向ける。
長いキスの後の
最初の一口の煙は
とても甘くて,
何故か僕の頬には
冷たい一筋の涙が伝っている。
さっきより
だいぶ肌寒い。
もう陽が暮れようとしている。
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