葵ちゃんの悩み

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麗は無言のまま葵を引っ張って行く。 「麗っ!手、痛い!!」 強い力で葵の腕を引っ張り、誰もいない部屋に入った。 ―ダンッ 「ちょっ‥‥んっ‥ぁ」 麗は葵を壁に押し付けて強引にキスをする。 「‥んっ‥や」 力‥入らへん!! 葵は精一杯の力で麗を押した。 「やめてや!!」 「何だよさっきの」 静まりかえる部屋に聞こえるのは麗の怒った声だけ。 葵は怖くなった。 「何‥が?」 「そんなに玲汰が好きなら玲汰んとこ行けばいいだろ。」 「待ってや‥話違うやん‥。玲汰が好きとかそんなんやないよ‥グスン‥‥‥麗やって女のスタッフさんにデレデレしとるやん‥」 「ちょ‥泣かないでよ‥。ごめん!泣かせるつもりはなかったんだけど‥」
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