渡さない

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しばらくして、2人が戻ってきた。 仲良さそうに入ってきた。 俺の入る隙間なんてないくらいに‥。 「あ、麗おはよー」 「麗おはよ」 2人が俺に近寄った。 「おはよ、朝から仲良いな。」 仲の良い2人を見たくなくて、少し嫌味ったらしく言ってみた。 すると、俺の一番聞きたくない言葉を聞かされた。 「俺等、付き合うことになったべ。」 相変わらず、真剣な顔で言う玲汰。 もう、何も聞きたくなかった。 言葉も出なかった。 親友に裏切られるなんて‥ 思ってなかった。 俺は「‥よかったな」とだけ言い、部屋を出た。
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