渡さない

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俺は1人になりたくて、喫煙所に来た。 葵は‥玲汰が好きだったんだ。 俺の事なんて、見てなかったんだ。 葵の傍に居たかった。 葵の傍に居るのは俺じゃなく玲汰。 夢であって欲しいと何度も何度も願った。 でも‥現実なんだ。 「麗‥?」 急に声をかけられ、後ろを向くと、そこには流鬼が居た。 流鬼は俺を見て言った。 「なんで‥泣いてんの‥?」 「え‥?」 俺は気付かない内に、涙を流していた。
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