我が友よ永遠に

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「おらぁ!早く出せよ」 「こら!待て、なんて力だっ」 「押さえ付けろっ!!」 長身の男が暴れるのを隊士が押さえている。 男は長い棒を無造作に掴み、暴れていた。 そこへ、近藤を先頭にして三人が駆け付けた。 「待たせたな。」 近藤の声を聞くと一斉にほっとした。 「近藤先生!お助けください!!」 「お前、良く連れて来てくれた!」 男は照れた。 「永倉先生っ!!」 「こいつが例の野蛮人ですか」 「はい。何か言う事聞かないんですよ。」 隊士は困り果てていた。 永倉は野蛮人を舐める様に観察した。 長身にがっしりとした筋肉質の身体、ぼさぼさな黒髪を一つにくくっている。 ――なるほど…野蛮人だな
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