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「明美さん!!」
「急いで!!」
「急いでったって……どこに逃げるつもりですかっ!?」
「とにかく逃げなきゃ死ぬわよ!!」
明美はとにかく入れて鍵がかけれる場所……自分の客室である101号室を目指して走った。
急いで中に入ると鍵をかけてその場にへたりこむ明美を見て、友永が話し掛けた。
「はぁ……はぁ……だ……誰なんすか?さっきのは」
「……」
「明美さん?」
「……さと……ん」
消え入りそうな声で呟く明美に、友永が聞き取れないと再度聞き返すと
「渚と松本さんよ!!」
明美は目に涙を浮かべていた。
友永はそんな明美を見て、それ以上は何も言えなかった。
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