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部屋に籠ってどのくらいたっただろうか?
友永は時計に目をやると、時刻はすでに22時をまわったところだった。
「まだ…夜は長いな」
そう呟くと友永は立ち上がり明美に視線を落とした。
「明美さん、外に出れないのなら風呂をトイレとして使って良いかな?」
「え……えぇ」
明美はうつむいたまま頷いた。
友永が風呂の扉に手を伸しドアノブを握った時、カタっと扉の向こうから物音がした。
「……明美さん」
明美にも聞こえていたらしく、明美の顔にも緊張が走る。
友永は一歩後退り
「だ……誰だ?」
扉に向かい声を掛けたが返答はない。
友永は明美に視線を移し頷くと明美もそれに答える様に頷いた。
友永は心臓の音がやけに耳に纏わりつく感覚の中、風呂の扉を開放った。
「奈緒美さん!?」
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