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横になり目を瞑った時、ふと疑問が頭をよぎった。
あれ?
おかしいな…
俺達は到着してから従業員に会ってない。
それに使用中の部屋がコンピューターで制御されていてわかったとしても誰がどの封筒を選んだかなんて解るはずがないのに電話の相手は何故解ったんだ…
目をあけ横を向いた時、もう一枚のカードキーが目に付いた。
省吾は財布とタバコと携帯と2枚のカードキーを持ち部屋を出た。
建物の簡単な見取り図を見ると各階西棟7部屋、東棟7部屋の14部屋で中央棟が吹き抜けになったエレベーターホールになっている。
「大浴場と食事は一階か…」
チーン
エレベーターが2階に到着し扉が開いた。乗り込み3階を押した。
3階は娯楽室と客室か
省吾は3階に着くなりもう一枚のカードキーに印された部屋に向かった。
312のカードキーをドアノブの上にある挿入口へ差し込み引き抜いた。
赤いランプが緑に変わった。
あれ?開くじゃん!?
ドアノブに手をかけようとした瞬間に中央棟から大きな声が聞こえてきた。
メンバーの声じゃないから従業員か?
省吾は扉を開けずに中央棟に向かった。
ブーン
ハエが312のドアノブにとまった瞬間にジュ!!音をたて蒸発した。省吾は気付いていない、ドアノブを握った瞬間にとんでもない高温で自らを焼かれそうだった事に…
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