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早朝
小鳥たちが声が静かに響き渡るすがすがしい朝
眠気もいっぺんに吹き飛ばしてくれそうな気持ちのよい温度
例えるなら…いや例えるまでもない最高の朝
通いなれた通学路を歩く九浄悠里は深呼吸をしていた
歩きながら深呼吸する理由はよくわからないがフィーリングとして受け取っておくしかない
悠里「生きてるって素晴らしいな~」
といきなり感傷に浸る本作の主人公こと九浄悠里(クジョウ ユウリ)
琴音「いきなりなに言ってるのよ。バカじゃないの?」
すがすがしい朝からいきなりバカ呼ばわりをするのは俺の幼馴染である芹沢琴音(セリザワ コトネ)
外見だけみればかなりの極上といっても過言ではないほどの美少女である
16歳にしては発育のよいスタイルをもつので正直、思春期である健全な男子なら隣に一緒にあるくだけでも幸せものなのだが
困ったことに凶暴性が………
琴音「今なにか失礼なこと言わなかった?」
どんだけ鋭いんだよ
心の声を聞くな
悠里「いや、なにも言ってない」
琴音「ふ~ん」
ヒラリとその場でクルッと回り、進行方向に向き直る琴音
チラッとスカートの中から黄色い何かが見えたことはいますぐ忘れよう
見たくてみたんじゃない
うん、不可抗力なんだ
だいたいそんなにスカートを短くするのが悪いetc etc…
とまぁ、俺たちはいつも通り2人で通学路となる少々急な坂道を登り
俺たちが通う聖燈学園高校の校門へとたどり着く
―――私立聖燈学園―――
ちなみに聖燈学園はどこぞの超お金持ちのブルジョワさんが善意なのかただの気まぐれなのか理事長がしたかったのかはわからないが…
入学料授業料等諸々全て免除の変わった学校であり
さらに言えば学校の理念は「努力」「友情」「恋愛」だ
なんともスポ根的理念だ
まぁ、理念は関係ないがその分競争率がかなり高いのだが
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