第1章・シバチュウメモリーズ

2/43
前へ
/818ページ
次へ
一曹魏寮(教師館)一 休日だというのに今日もまたいつものように執務に追われる男が一人 彼は深いため息をついていた… 司馬懿「……(はぁ…こうも休み無き日々を送っていると本当にモヤシになってしまうではないか…馬鹿め…)」 本名…司馬仲達 略してシバチュウ(主に曹丕) 蜀の諸葛亮、魏の司馬懿と言えば言わずと知れた二大軍師であり呉の呂蒙、魏の司馬懿と言えば言わずと知れた胃痛の持ち主である 《一ギギッ(開)一》 司馬懿「Σッッッッ!!!」 曹丕「何をしている?」 司馬懿の胃を締め付ける1番の原因がこの王子 いつもの事ながら彼の登場に司馬懿は身の危険を感じた 司馬懿「何をと言われましても…見ての通り書簡の山を……」 曹丕「ヒマか?」 司馬懿「…(Σ無視ッッ!?!?)生憎本日中に終わらせるべき仕事がたんまりと……」 曹丕「ヒマか?」 ↑威圧 司馬懿「・・・暇にございます…」 ↑キリッと胃痛 こうして司馬懿の胃袋は今日も曹丕によって痛め付けられる事となった 二人は学園の敷地を出て馬を走らせた… 司馬懿「今日はどちらにご用でございますか?」 曹丕「タワレコだ。ポニョが出た。」 司馬懿「はぁ…佐用にございますか…;(このアニメオタクめが!!ポニョみたいな腹した奴が近くにいるだろうが!!)…」 曹丕「何か言ったか…?」 司馬懿「いぇ…しかしわざわざ店頭まで行かずとも今は宅配なるものが……」 曹丕「ポイントが付かん。」 司馬懿「(Σセコッッッ!!!!金持ちのくせにこういう所だけはこだわるのか…)ですが私でなくとも夏侯惇殿の自動車なる機械に乗せて貰えばよかったのでは?」 曹丕「叔父は忙しそうだった…」 司馬懿「Σ私とて猫の手も借りたい程の多忙にございますッッ!!」 曹丕「そう言って実際に猫の手を借りている奴は見た事がない。自分の無能さを棚に置いた言い訳だ。」 司馬懿「・・・」 司馬懿は考えた… この悪夢のような毎日が始まったのは何時からだっただろうか…?
/818ページ

最初のコメントを投稿しよう!

878人が本棚に入れています
本棚に追加