第1章・シバチュウメモリーズ

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その後、兄弟は日が暮れるまで歩き続けた… 司馬懿「兄上、不本意ですが今日はここで夜を明かしましょう?弟達も疲れております。」 弟達は一様に目を擦っていた 司馬防「そうだな…これからの事は明日考えるとするか…」 兄弟は街の広場にある大きなベンチに身を寄せ合って眠る事にした 司馬通「仲兄上…?」 司馬懿「どうした?」 司馬通「眠るまでお話して下さいませんか…?」 司馬懿「(やはりまだ子供だな…)何が聞きたい?」 司馬通「『竜馬がゆく』が聞きたいです!」 司馬懿「・・・(遼太郎…?)」 自我が目覚めたばかりの5才児までにそんな本を読ませているのかと思うとなんともやるせない気持ちになる司馬懿だった… 翌日、司馬懿は騒がしい声に目を覚ました 司馬孚「兄上!兄上!理由は解りませんが無料で御飯を配っています!」 重い瞼を開くと弟達は恨めしそうに配膳の様子を眺めていた 司馬懿「これは…どういう事でしょうか…?」 司馬朗「派遣切りで家を失った者達に無償で食料を配っているのだろう。あれを見てみろ…先日までうちで働いていた者だ…」 司馬懿「・・・・」 司馬敏八達)「仲あにうえ…幼達おなかがすきました…」 昨日から何も食べていない兄弟にとって他に選択肢は無く、司馬懿はゆっくりとそのテントへ近付くと一際大きな声で配給する中年の婦人に声をかけた
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