第1章・シバチュウメモリーズ

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曹操「惇!!朗報だ・・・誰だその幼児は?」 夏侯惇「覚えがないとは言わせんぞ…?」 曹操「・・・昂?彰?あっ分かった植であろう!?」 夏侯惇「自分の息子の顔と名前ぐらい覚ろ!!こいつは天幕暮らしの難民だ!!(怒)」 曹操「試すような真似しおって…;」 夏侯惇「試される方も……」 曹操「難民か…年も子桓と変わらんと言うのに…一体国は何をしとる!?(怒)」 夏侯惇「Σお前が国のトップだろうが!!!!もういい…ところで朗報とは何だ?」 曹操「今そこの家屋で耳にしたが最近若い男が民家を廻り子供達に学問を教えておるらしい。それが随分と腕が立つらしくてな…」 夏侯惇「それでその男は?」 曹操「・・・はて…?」 夏侯惇「聞いて来なかったのか…?(睨)」 曹操「聞くには聞いた…」 夏侯惇「名乗らんのか?」 曹操「うむ…今日中に見つけるのは難しいであろうな…学があるとなればそれなりの身分のはずだが…何か理由があるのだろう。分かっている事は家も持たず幼い兄弟を抱えて一家を支えているという事だけだ…」 夏侯惇「幼い…弟…?身分…?」 夏侯惇は自分のあげたかき氷を頬張る幼達を見つめた 夏侯惇「幼達…」 司馬敏「はいっ!」 夏侯惇「親父の名は解るか?」 司馬敏「父上の名は司馬防です!」 夏侯惇「そうか…」 司馬敏「あとあにうえは伯達と仲達と叔達と……」 夏侯惇はおもむろに立ち上がると曹丕と司馬敏を抱え上げた 夏侯惇「孟徳、行くぞ!」 司馬敏「それから季達、顕達……」 夏候惇「もういい。よく言えたな…」 司馬敏「おじさんの名前はなんですか?」 夏候惇「夏候元譲だ…」 司馬敏「おヒゲのおじさんの名前はなんですか?」 曹操「ワシの名を知らぬのか…?」 夏候惇「相手は子供だ…知るはずが無いだろう。」 曹操「ふむ・・・」 曹操は国の主として、軽いショックを受けた…
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