闇の室

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けれど思う 孤独とは恐ろしい 悲しみもなく喜びもなく 冷たく透き通る球体関節人形のように ただ寡黙に朝を待つならば 胸の鼓動に意味はない しかし人の根幹にそれは棲み 日々の騒めきに身を隠す 目を逸らそうとするたびに僕の心を侵食する 朝になれば 他人に会えると騒めき囃す
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