735人が本棚に入れています
本棚に追加
「くそっ、何なんだよアイツは!」
今日はついていない。
朝から今に至るまで災難が続く。
全ての出来事に関連性はないが、
不幸が続いている事は事実だ。
「質問に答えてって言ったの、
逃げてとは言ってないわよ?」
「もう追い付いたのか…?」
全力で走った、体は限界だ
それなのにアイツは
息切れもしてないだと?
「タバコの吸い過ぎよ?
今時格好よくもないのに」
「何なんだよおまえは!
女のくせに生意気な!!」
「男尊女卑?
時代は男女平等…」
「うるせぇっ!!」
彼女にフラれたのも、
今日の不幸の一つだった。
そんな日の終わり近くにこの女は
俺達のたまり場にやってきた。
最初は不幸が終わったと思った。
フラれた俺の前に、
セミロングでウェーブの掛かった
淡い金髪で、スタイルも抜群。
そんな上物がやってきたんだ。
こっちは男四人だから、
確実に捕らえられる。
はずだった…
最初のコメントを投稿しよう!