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10分前…
「貴方達に質問があるのだけれど
いいかしら?」
「おいおまえ、
状況がわかってるのか?」
現れた女は俺達に
あっさり囲まれていた。
が、にも関わらず女は
ニコニコしていた。
元がこの表情なのだろうが、
俺達は怯えない女を見て次第に
不快になっていった。
「貴方達に質問があるんだけ…」
「少しだま…!」
「もー五月蝿い」
女に勢いよく近づいたダチは、
そう言われた後に、一瞬で
その場に崩れ落ちる。
女はニコニコしたまま
倒れた男を少し見て、
再びこちらを見る。
「お、おまえ何をしたんだ!!」
「ちょっと小突いただけよ?」
「ふざけ…」
「てない」
あっさり二人、三人と倒された。
「質問があるんだけど…」
「くそっ!」
俺は無我夢中に逆方向にある
逃げ道に向かって走りだした。
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