雪の結晶…

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雪の結晶…

雪の結晶… その正体は雪の妖精… 俺に降り注ぐこの白く綺麗な雪… けれど手に乗せると儚く消える水となって… この雪の結晶が俺の手に残った事は一度もない… 俺の前に雪の妖精は舞い降りるのだろうか…きっと雪の妖精は綺麗なのだろう… 俺の心は今冷たい闇に包まれている… 誰も立ち入るなんて出来ない… いや…俺が触れて欲しくないんだ… 優しさなんていらない…愛など欲しくないんだ… くだらない… そう思ってしまう… なのに何故だろう… 望んでもないのに俺を好きになる女達… やたら告白してくる正直迷惑だ… 俺に近付くな… 俺に近付いていいのは雪の妖精だけだ… 俺に触れていいのは雪の妖精だけだ… 何故なら冷たく綺麗だから俺の心を凍らせて涙を流さなくて済むからだ… 雪よたくさんたくさん俺に降り注いでくれ…今日も綺麗な雪をたくさんたくさん見せてくれよ… 俺だけの為に雪の妖精… さぁ… おいで… 俺を包んで離さないで… 君の冷たさが俺には心地がいいから…
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