ハル

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「あのさぁ、そこ…そう。それ多分僕のなんだよね。」 「…え?あっ、ごめん」               彼女は僕の隣の席で、窓際の一番前で、髪が長くて、奥二重の涼しい眼をしている。でも笑うと、眼を閉じて、顔中で笑う。分け与えるような笑顔を持っている。そんなヒトだった。
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