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理由は、わからない。
「…………」
ふと空を見ると、私の心とは対称的に澄み切っていた。
……この憂鬱は、いつまで続くのだろう。
‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡
「…………」
「なにぼーっとしてんのさっ。またスカート見たいのかい?」
「ち、違う! 断じて違う」
しばらく状況が理解できなくて呆然としてた俺は、そいつの発言で強制的に立たされる。
そこにいたのは、いつもはポニーテールにしている鳥谷美保だった。
しかし、何故か縛っているオレンジのゴムはどっかに消え失せて、普通におろしている。
それだけで、活発なイメージが一転。儚げなイメージさえある。
……やっぱり、髪型を変えるだけで、おもいっきりイメージが変わるものなんだな。自分でも実感してたが。
「ん? どしたの?」
「いや、何も」
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