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「つーか、なんで開いてるんだ?」
「ん? ドアのこと?」
俺は黙って頷く。
昨日教師から聞いたのだ。僅か二日目でその校則を変えるどっかの熱血教師みたいなやつが、ドラマ以外にいるようには思えない。
つーかその校則を変える意味がない。
それについて、鳥谷は笑顔で言う。
「最初っから、なんでか開いてたっ」
……正直、その笑顔で何かをごまかそうとしてる感じが否めない。
「そ、そうか」
けどそこは普通にスルー。
もし職員室から盗んできてたのなら、同じ罪を被りたくない。こいつと心中する勇気もないし、そんな絆もまだ生まれてない。
……生まれるとしたら、こいつの話を聞いてからだろうな。
「そんで、なんの話だ?」
俺が本来普通に屋上(のドアの前)で告白を受けた場合に考えてた、第一声を出す。
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