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そういうふうに。
膝を抜かして、話を脱線させるぐらいに、その発言をハイパー後悔してる俺に聞こえてきたのは、
「……ッ。アハハハハハ!」
笑い声。ただただ笑い声。
温かい風が吹いている屋上に、鳥谷の爆笑してる声が響き渡る。
いや、なんで?
「……あ~、……あの、鳥谷さん?」
「ちょッ、と。待っ…………ブッ」
吹き出す。
「…………」
「アハッ、アハハハハ!」
鳥谷は腹を押さえながら、それはもう端正な顔をちょっと台無しにしそうな勢いで爆笑中。
……俺はこんなにも笑われるような事をしたのだろうか? 身に覚えがないのだが。
何故かツボに入ってしまったらしい鳥谷の爆笑を止める手段は俺にはなく、仕方なくそれが止まるのを待っている事にする。
「大丈夫か?」
「うん。だ、大丈……ハー……夫」
数分後に爆笑はストップしたが、まだ息を切らしている鳥谷。
いや、まあ多少心配ではあるが、息を切らすぐらいに笑えるのはいい事じゃないのかね、うん。
……別に真似をしようとは思わないが。
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