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さて、会社に入った後の仲間の反応をお知らせしよう。
「さて、サインは後にしてくれ。僕たちは忙しいんだ」
「警備員は何をしてるんだ?」
前者は一輝。後者は仁。
なんつーか、これから一緒に働くメンバーとして悲しいね、こりゃあ。
「俺だよ! 圭だよ!」
「圭? ……どうしたんだい圭! そんな過去を通り越して未来からきたような髪型は!」
「何だそのハイテクな髪型は!? ただのオールバックだろうが!」
しかもどっかの王子みたいに両手を広げるような、安っぽい演技しやがって。
「誰だ? 圭って」
「仮にもリーダーに対する反応かよ、それ! つーか読者的に見ればお前が誰だよ!」
あ、ミスった。こういう話題は他の奴にはわからない――
「……なんだと? お前は、この俺を、この央倉仁を、影が薄いキャラとして扱いたいのか!」
「…………わかるのか?」
「おう、わかる」
要するに、分かる奴と分からん奴がいるって事らしい。
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