ギャップ

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「も、もちろんボケじゃないですか~」 天然だな。間違いなく天然だな。 今、カメラの方向に目を逸らしてる社長が、さすがに不憫に思えて仕方がない。 けど…………3つはさすがに太―― 「と、とりあえず貴方は三瀬さんに声をかけてきなさい!」 そう言いながら指を指すのは、先程の金髪少女だ。 ……話題を変えようという魂胆が見え見えである。 まあ社長のお腹周りがどうなろうと、知ったこっちゃないのだが。 「……なんでですか?」 協調性がないとかで無理矢理誰かと交流させようとするような、そんな正義感はないぞ俺は。 それがね~と社長が理由を明かす。 「さっき宇佐美君がウォークマン聞いてるときに、後ろからずーっと貴方の事を見てたのよ、三瀬さん。まあ、今もこそこそと見てるけど」 俺は、とりあえずさりげなく周りを確認しながら、後ろの金髪少女の顔を伺う。 ……目をつむってやがる。
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