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だから、俺がわざわざそいつの目の前にいって手を振ってみると目、をパチクリさせて驚いていた。
……つーか俺、何してんだ。あまり深く考えないでやってみたが、これからどうすりゃあいいんだ?
その金髪少女は仕方なくって感じでイヤホンを取る。
「…………なに?」
いかにも興味ないって顔をしながら、少女は平坦な声で言う。
「こ、こんにちは~」
とりあえず、当たり障りのない言葉をかけてみる。
「…………」
金髪少女、無視。
ぶっちゃけ今すぐ逃げたい。無視と言っても、嫌そうな顔だし、威圧感が半端ない。
が、なんとなく逃げたら負けな気がして、
「その、さ。最近どうなの?」
……俺はどこのナンパ男だよ。
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