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そういったものが好きな特殊な人達もいるにはいるが、生憎俺はそんなにマゾではない。
「待て。最後に一つ質問」
「…………」
「だぁぁ! 待てっつってるだろーが! イヤホンまだ耳に入れるな!」
俺は焦って、金髪少女の腕を掴んでイヤホンを耳に触れさせない。
「……変態」
ガガーン
そういう効果音が俺の脳内で鳴り響き、なにかが崩れ去っていく。
だが負けない! 負けるものか!
「お前、俺ジロジロ見てただろ。なんのようだ?」
その質問に、金髪少女は一瞬ピクッとなった気がして、その答えにおおいに期待し、
「…………こんな顔でも、アイドルになれるんだーって」
ガガガガーン
ベ〇トーベンが作曲した曲の一部分が俺の体に響き渡り、軽く意識を失う。
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