ギャップ

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「……………………」 「あ? どうでし……た。圭、さん?」 「宇佐美……君?」 「………………………………虫酸ダッシュ!!!」 どっかの線対象愛好者の言葉を借りて、全力でダッシュし、局からの脱出を試みる。 逃げてやる! こんな悪魔の巣窟なんて、逃げてやる! 現在、午後7時50分。 場所……スタジオ舞台裏。 逃げ出そうとした俺に立ち向かって来たのは、本来俺達を守るべき存在の警備員だった。 当然、某なんとか三世みたいなテクニカルな逃げ方はできないわけで、男三人に抱き着かれて捕まった。 ……………………なんか虚しい。 「元気出せよ圭! これから生放送なんだぜ!」 お前はテンション上げすぎだ、仁。 「リーダーがちゃんとしなきゃ、僕たちがしまらないよ」 ニヤニヤした顔で言っても説得力ねーよ、一輝。
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