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俺は立ち上がり、我が父のもとへ。
「な、なんだ圭一?」
「飯、作れ」
「は?」
尚もとぼける父に向かって、キッチン指差してもう一回。
「飯、作れ」
「な、なんで俺が」
「俺の飯、お父さんが食っただろ?」
「あれ、圭一の飯だったのか!?」
父は何故か驚いた後、テレビを集中して見ている女陣を恨めしく見てた。が、そんなの俺には関係ない。
今や、睡眠欲より食事欲が勝ってるのだ。
キッチンを指差して、一言。
「飯」
「わかったよ。作るよ」
キッチンに向かう父の姿を見た後、俺は二人が見てるテレビのチャンネルを変える。
ブーたれる二人にじゃんけんで勝ち、好きな番組を見る。
そう、これが設楽家の日常。
こんな一幕がいつもあるから、俺はいつも眠いのだ。
……今日も寝るのは、何時になるのかね~。
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