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「宇佐美凄かったな!」
……なんかお前に呼び捨てにされるとむかつくな。
「殴っていいか?」
「なんでだよ!? 今は殴られるような事言ってねぇよ!」
拳を構えた俺の姿にビビった吉川は、俺を凝視しつちょっとずつ後ろに下がりながら言う。
……つーか「今は」って事は、いつもは自覚はあるのか。
「けど、本当に上手かったよねっ」
鳥谷は誰も見てない事をいいことに、金曜日に見せた大人っぽい笑みを俺に見せる。
……そうだな。忘れかけてたが、そっちが素なんだな。
「……なんか……さすがだな、鳥谷」
「んっ? 何が?」
吉川が、鳥谷の顔が見える位置に行くと、あっという間にその笑みはクラス使用に。
…………いや、ホントさすがです。鳥谷さん。
「つーか、お前は聞かなかったのかよ!」
「……その!マークを取るくらいの声の大きさで喋っているくれ。さすがに朝からはきつい」
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