始まりはいつも突然に

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「そうですね」 その女性の視線はこっちに向いていたため、一応同意。 「では、選抜基準はなんだったんですか?」 「基準? いや、そういうのは俺にも教えてもらってないんですけど――」 つーか、これは俺を軽く批判したのか? あなたの顔はアイドルの基準に達していないと、そういう事か? 「…………」 「圭君?」 「いや、なんにもないです。それで選抜基準は、俺も知りませんね」 まあ、あの人も悪気はないんだろう。ここは何も言わず、寛大な心で流すことにしよう。 「では次。え~……そこの男性の方」 「ということは、仁君と一輝君は知り合いだったということなんですが、お二人は互いにとってどういう印象なんですか?」 質問が俺からあいつらにいったため、軽く安堵のため息。 「普通に友達ですけど……」 「たまにカラオケに行ったりしますね」
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