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みんなそれぞれ別な事をしている。
俺はiPodで音楽を、仁はペラペラと漫画を、一輝はノートパソコンをカシャカシャと。
……俺は好奇心を抑える事もせずに、一輝のパソコンの画面が見える範囲に移動してみる。
カシャカシャと言う音と共に画面の黒に、緑の文字が高速で打たれていた。
「………………」
見てはいけないものを見てしまった気がする。俺はそっと立ち去――
「見たね?」
「っ!」
気付けば一輝は、眼鏡をクイッとあげながら俺を見ていた。ちなみにこいつはアイドルモードの時はコンタクト、普通ん時は眼鏡らしい。
まあ、そんな事はどうでもいい。
今は何とかこの修羅場をくぐり抜ける事に、全力をかけるべきである!
「な、何をだよ! ハッハッハ!」
……こういう時、俺はあの母の息子なんだなと、再認識させられる。
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