始まりはいつも突然に

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「今から結成会行くぞ!」 と、そういう言葉が林さんから飛び出した後、俺はいち早く最適な言葉を出す。 「嫌です」 なんとなく、即刻拒否。 「まあ遠慮すんなって! 社長も来るんだぞ!」 「尚更嫌です」 「しかも、有名アイドルグループも来るんだ!」 「絶対嫌です」 もう絶対行かない。 犯罪者二人(社長、一輝)その部下(林さん)訳わからん奴一人(仁)その他+アイドルである。行ったところで楽しくないのは明確だ。 「おい、さっき俺を軽くはしょってなかったか?」 仁はこめかみにある青筋をピクピクさせながら俺に話してきた。 「気のせいだろ」 ……何で心が読まれるんだ。(ダイワハウスのCMの感じで) 「とにかく、絶対嫌――」 「奢りだぞ。社長の」 「…………」
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