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「何で俺なんだ?」
「叩いてくれたからです!」
「…………」
「……あ。えと、……そうじゃなくてですね」
俺の『こいつはMなのか』的視線に気付いた相島は、顔を赤くして弁解。
「ツッコミが上手かったのもなんですけど、その、頭を叩くぐらい豪快にツッコんでくれた人は圭さんだけですから」
「あ、ああ~」
俺は首を縦に振りながら納得の声を出す。
まあ普通に考えて女子を叩く奴はいないな。俺は家族が馬鹿で叩きまくってたから、そこに違和感を感じなかったが。
いや違う、そうじゃない。俺は女子を平気で殴るような奴じゃないぞ。ほら、ここって芸能人ばっかりだろ? 緊張してたからだって、うん。
「あの、どうしたんですか?」
「なんでもない。……つか、叩いて悪かったな」
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