始まりはいつも突然に

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「いえ。嬉しかったですから」 「…………」 その笑みは大いに結構。凄くかわいい……が、 今度は俺の『やっぱりMなのか?』的視線には気付かず、社長ら社員が飲みまくっているテーブルを見ている。 さて、俺の数ある疑問は尽きてしまった。ということは選択が迫られるって事だ。 YESかNOか。 まあそんなに重要な選択じゃないし、しいて言えば始めから答えは決まっていた。 「相島。悪いが、コンビにはなれん」 「そうですか……なんでですか?」 「……流石にアイドルと芸人の両立は無理だからな」 「頑張れます!」 長袖のシャツをめくって力こぶを見せる相島。まあ、ないのは言うまでもない。 そしてなんかかわいい。これは萌えっていうやつかもしれん。初、萌え体験! まあそこに入り込むと危険なので、話を戻そう。 「いや、そうじゃなくて、俺が」 キョトンとする相島。 「………………圭さんが?」
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