始まりはいつも突然に

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なんだ。その反応は。 「あの……そういえば、圭さんって何でここにいるんですか?」 何となく、この先の展開が予想できる俺は、予言者の素質でもあるんかね? 「TRINITYだから」 「え? …………マネージャーですか?」 「違う、本人」 「…………」 「…………」 「…………えええぇ~~!!」 その相島の驚いた声と、その声に気付いたアイドル&社員の視線に、俺のちっぽけなプライドがずたずたに引き裂かれたのだった。 やっぱり、アイドルなんて散々だ。 「あの、本当にすみませんでした」 「もういいって」 焼肉店の入り口で肌寒さを感じながら相島と話している。 つーか、その言葉を聞くたびに、俺はさらにマイナス思考の海に沈んでいく事に相島には気付いてほしい。
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