始まりはいつも突然に

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さて、何とか電車に間に合った俺達だが、俺のこの容姿に対して杏奈からの追求は回転寿司の寿司みたいに止まる事を知らない。 説明は遅れたがこいつは八田杏奈。 俺とは保育園からの知り合いで、母親通し仲がいい事からよく遊んでたら、知らん間に幼なじみに分類されてた奴だ。 とりあえず本当の事なんていう気は全然ないため、オールバックの理由について、 「これが、俺のポリシーだ!」 と、自分でも頭おかしいと思うような事を言うと、追求が止まった。 幼なじみが納得してる事が逆に腑に落ちないのだが、もっと重大な秘密をを知られたくないため、スルー。 さて、隣の少女の、腕を組んで大きく頷く完璧な納得スタイルも気にせずに、これから行く高校について説明しよう。 俺達が今向かってるのは椎蘭高校。ごく普通の公立高校である。
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