始まりはいつも突然に

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そんな風に真っ白い灰になったジョーになりかけてるところに現れたのだ。 救いの神が。 「おや~、こんなとこでな~にエッチな事をやってるんだ~い?」 さて、そんな風にこんな歩道でエッチな事をしてるんだったら、素通りするのがこの時代のお決まりなわけで、それを出来ないこいつはKYって事で、 まあそんないろいろなツッコミは、ただ一つの望みを言葉にするため、食道辺りで溶けてしまった。 ただ一つ、『SOS』と言う願いを口にすることに、俺は全力を注ぎ込んだのだ。恐らく中学の運動会の全員リレー以来の全力を。 「助けろ!!」 「ん~? どゆこと~?」 「だ~か~ら! 助けろ!!!」 正直、上級生なのだったら敬語を使わなければいかないのだが、そんな事考えてる余裕はない! なんせ、高校生活の楽しみが9割が泥と化すかもしれないのだから。
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