5341人が本棚に入れています
本棚に追加
/339ページ
すると一回俺を見た後、わかってないな~といいたげなため息をつく。
なんかムカつく。
「だからな、それでさっきの話に戻るわけだ」
「さっきの話?」
「アイドルの話」
不満を示すために、それはもう咳込むぐらいのため息をつく。
だが、それを無視する馬鹿が一人。
「アイドルってもうやばいくらいにモテるだろ?」
それで俺を真剣に見てくる吉川。一応うなずいてやる。
「それでな、俺は考えたんだ。アイドルは何故モテるか……その理由を見つければ、冴えない俺達でもモテる事が出来るんじゃないかって!」
吉川は輝かしい笑顔を見せながら、自信をもって言い切った。
「ああ、そうだな」
優れた洞察力だ、褒めてやってもいい。
けど、お前が冴えないと言った俺は、実はアイドルなんだ。大いに疑問だと思うが。
最初のコメントを投稿しよう!