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「しかも生でだぞ! 研究の絶好の機会だ!」
いくらなんでも!マークが多すぎるぞ。それで俺を見て何を研究するんだ。
と、二つのツッコミを用意しながら、それ以上に気になることを告げる。
「お前、昨日俺言っただろ? TRINITYに関わったら大変な事になるって」
「あんなのに屈する俺じゃねーぜ!」
さて、これは俺のごまかしが下手だったのか、こいつの精神力が強いのか、どっちかね?
「設楽も絶対に見ろよ! 絶対だからな!」
「ああ」
自分で自分をみることは、幽体離脱でもしなきゃあできないんだが。それはいつぞやの双子にでも頼んでくれ。
まあ、そんな俺の心の声を聞き取れるはずもない吉川は、満足したように自分の席に着く。
がしかし、席は隣のためいつまたその話題を出てくる可能性もなくはない。
もうその話題に接したくない俺は、残りの休み時間を利用してトイレに行っておくことにしたにした。
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