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な~んて、中学で『生意気』とレッテルを貼られた生徒が、抗議をするのはもはや必然だった。
まあ、俺もひそかに同意しながら見守った。
しかし、担任の答えは、
「それが、この学校の決まりだ」
という、ひどくつまらない答えだった。別に何かを期待してたわけではないが。
それでも、こんなことでストライキをするようなまとまったクラスになるにはまだ時間が足りないので、仕方なく大掃除をすることになった。
そしてくじ引きで俺はこの作業に決定し、没頭しているわけだ。
……だけど、知ってもらいたい。
俺は掃除が大好きなわけでもなく、見ての通り根っからの真面目でもない。
じゃあなんで、サボる事もなく集中してこんな事をやってるのか……。
理由は俺の右にあり、こそっとその原因に俺は目を向けた。
「……ん? どったの、設楽君」
そうポニーテールでどっか弾けた口調の、今目が合ったこいつが原因なのだ。
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