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「ん? 自己紹介聞いてなかったの~?」
俺の言葉で作業を止めたピンクは、訝るような目で俺を見て、
「私は鳥谷美保。よろしくね、設楽君」
見覚えのある笑顔にすぐ戻り、握手を求めてくる鳥谷。
最近ではあんまりしない欧米スタイルの挨拶に躊躇するが、まあはたくわけにもいかずに手を取る。
「ああ、よろしく」
さて、名前もわかった事だし、本題に入るとしよう。
今、本題と呼べるくらいな話題は二つある。ピンクの件と、ファンタジー脳の件な。
どっちから話した方がいいかは普通に考えればわかる。
先にピンクの件を話して覚えてた場合、ファンタジー脳の件も解消されるからな。この方が手っ取り早い。
というか、ファンタジー脳を話したら変な奴に思われるだろう。よってピンクに大決定だ。
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