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そして、俺はそのﾊﾟﾝﾊﾟｶﾊﾟｰﾝ状態のせいだろう。
「あ……あ、あ。……会ったよな！？」
あろうことか、女子の両肩を両手で掴み、必死の表情で詰め寄った。詰め寄ってしまった。
……これじゃあ俺は、近頃話題のHENTAIだ。
しかし、流石は幼なじみの押し倒しから助けてくれた事はある。鳥谷は寛大な心で――
「ちょい、落ち着きなよ設楽君。うん、会った会った」
普通はひいてしまうであろう俺を流してみせた。
「わわわかった。ちょっと落ち着く」
俺は女神の心遣いの言葉を受け、ここらで最近恒例になった深呼吸をする。が、
ｽｰﾊｰｽ――ｺﾞﾝｯ。
…………ｺﾞﾝｯ？
そういえばゴン中山ってサッカー選手がいた気がする。なんでゴンなんだ？ ドラゴンを略した感じか？
「あんた、何セクハラまがいの事してんの！？」
歪む視界と響く不快な音と共に、どっかで聞いたような声が耳に届く。
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