俺アイ！？

ギャップ

「あんなもん、セクハラじゃないだろ」

「立派なセクハラ！ 声をかけただけでセクハラになる時代なんよっ！」

……つーかこの体制をどうにかして欲しい。なんか、精神的にまいる。

しかし、今泣き言を言ったら幼なじみに言い負かされて、本格的に俺はHENTAIのレッテルを貼られてしまうだろう。

仕方なくスルー。杏奈との言い合いに戻る。

「そんなデララメ言うな」

「デタラメじゃないって！ ちょっと前テレビで言ってたわっ！」

「お前な……。テレビがいつも正しいってわけじゃないんだぞ？」

ここで俺は一回ため息をつき、

「これだから、最近の若いのは……」

「なんで同い年のあんたに、諭されなきゃいかへんのよ！」

「まあまあ、落ち着きなっ。杏奈」

ここで、ヒートアップした杏奈を俺から離したのは、紛れも無い鳥谷である。