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文句は言うなよ。両隣も寝てたんだ。
俺の持論では欠伸によって睡魔は感染する。だから眠くなって寝た。仕方なくだ。
いずれ大学に進学したらこれをテーマにした卒論を書いて見せよう。
まあそんな将来の妄想はともかく、ありがた~い先生方の言葉が終わり、後は家に帰るのみという形になった。
まあ形だけだな。俺が行くのはテレビ局だし。
とりあえず、軽く知り合った奴ら(全員がまず、髪型の事を聞いた)と先生の愚痴を言いあってる中教室に着き、話を切り上げて自分の席に戻る。
「おい、設楽。わかってるな?」
と、隣の席の……誰だっけ?
「悪い、名前だったらわからん」
「お前ひでえな! 吉川俊司だよ!」
「吉川俊司な、わかった。……というか、なんかオッサンっぽい名前だな」
「全国の吉川俊司に謝れ!」
すまん、30歳未満の吉川俊司って名前の人。
「で、なんの話だ?」
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