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故に、驚いた。
英語でいえば、サプライズ。スペルは知らん。
そりゃあ、もう、両親がキスする場面を見てしまった高校生ぐらいに、一瞬頭が真っ白になったのだ。
そういった体験がない俺は、特にな。
『それ』に耐性のある人はいるかも知れないが、まあそういった奴を、俺は物凄く嫌うだろう。言い方を変えれば嫉妬だ。
……入っていたのは、手紙だった。
綺麗な真っ白な紙に、『設楽圭一様』と女子っぽくオレンジ色でかわいい丸字。
裏には逆三角形の頂点に、キティーちゃんのシール。
俺が見てきたテレビなどでの情報と重ねてみても、
それは、『ラブレター』に見えた。
とりあえず俺はそれをすぐに机の中にしまい、周りをキョロキョロ見渡す。
……ふむ、俺の興奮にはみんな気付いていない。
ちょっと待て、ちょっと待てよ。落ち着落ち着け。よーく考えてみよう。
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