5341人が本棚に入れています
本棚に追加
/339ページ
「…………?」
俺が見てきた幼なじみの仕草とは思えなく、何かいつもと違うような……、
「ま、いっか」
話し声がうるさい中、俺は小さく独り言を呟く。
大事な約束を守らないわけにもいかない。
ひょっとすると、俺に初の彼女が出来るかも知れないのだ。
その違和感を俺は無理矢理窓の外らへんに押し退けて、俺は屋上へ歩き出した。
‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡
さて、俺の今の淡い気持ちの正体を、世の男性諸君は理解してくれただろう。
実は、現在向かっている屋上はみんなが思ってる屋上ではない。
屋上は四回のさらに上にあるのだが、その屋上を開くドアの鍵はノリの悪い教師達によって、常に閉めてあるらしいのだ。
じゃあ、何故屋上に呼んだかというと、それは屋上のドアの前の事だろうと俺は考えていた。
最初のコメントを投稿しよう!