高橋春紀

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  MAY:そうですよっ! 死ぬ前にパパーッと遊んじゃいましょうよっ! 日和:あたし参加。 ヒロ、春紀、湖宵は? ヒロ:しょーがないなあ。 メイと日和がそこまで言うんなら、俺も参加しよっかな。 湖宵:…じゃあ、俺も。 ずっとROMを続けていた『湖宵』が答えた。 湖宵は高校一年の男だ。 基本的に無口で、自殺の内容を決める際にも、ほとんど発言しなかった。 それはさておき、残るは私だけ。 MAY、ヒロ、日和、湖宵の四人が、私のレスをいまかいまかと待っているのが、画面越しにひしひしと伝わってくる。 MAY:春紀さんも参加しますよねっ! 「…………。」 質問というより断言だった。 たった一文なのに、MAYの期待が篭ったレスが、なんだか重い。 私は、溜息まじりに、ケータイのキーを操作した。 春紀:うん。行くよ。 『自殺サークル』発のオフ会、決行決定。 なんか、妙なことになっちゃったなあ…。  
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