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「なぁ、北村」
何時もなら、声をかけてくるのはコウなのだが、今は山本。
理由は単純明快で、隣に山本がいて、コウの奴は後ろで不貞腐れている形だから。
「なんだよ、一応俺達は修二達とは違って、改正って意味でこの場にいないっていっても、私語は流石に怒られるぞ」
「まぁ、そうだが、取り敢えず聞いてくれ」
「何をだよ?」
首を傾げる。
それと同時に、チラッと教師達を見るが、此方に注意を一切払ってなさそうだ。なら大丈夫か。
「何か変な感じしないか?」
何がだよ。
なんて事は言わない。というより、言えない。
「んー、確かに状況つか、配置?っていうのは変だよな」
俺が最初に疑問に感じた事、それは生徒の座り位置と教師の立ち位置だった。
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