親父の怪奇ファイル

消えるメール

不思議な体験をよくする俺の親父。

そんな親父がごく最近体験した話。

約二ヶ月前、親父は知り合いの女性（以下Ａさん）から相談を受けた。

内容は自分達にとても良くしてくれた男性が亡くなったとのこと。

しかし、それから数日たった頃からそれは起こり始めた。

その日、亡くなった男性と特に仲の良かった女性（以下Ｂさん）からＡさんに泣きながら電話があった。

Ｂさんは亡くなった男性と、頻繁にメールのやり取りをしていた。

しかし、そのやり取りをしていたメールが見る度に消えているとゆうのだ。

それを聞き駆けつけたＡさんと一緒に、一度携帯を開きメールの件数を確認し、再び開き件数を確認すると５～６件メールが消えているのだ。

もちろん亡くなった男性とのメールだけが…

もともと、２００件ほどあった男性とのメールが、二、三日の間に半分ほど消えていて、親父に相談する頃には、数十件しか残っていなかったらしい。

しかし、Ａさんにはその現象をどー処理していいかわからず親父に連絡したらしい。

すぐに親父は、知り合いの坊さんに相談し、二人はお祓いしてもらった。

だけど結局、メールは全て消えてしまったという。

Ｂさんは、とても悲しんだ。

親父は

｢きっと、その人が自分を忘れて立ち直れ、そして幸せになれって言ってるんだよ。」

とＢさんに言ったらしい。

それからは、二人の周りに不思議なことは起こっていない。