‡第一章‡

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俺は今まで生きてきて21年。 好きになった奴は女だけだし、勿論セックスをしたのも女だけだ。 恋愛対象は女だけだと思っていた。 なのに俺が今好きな奴は男。 いつも通り俺の隣に座るこいつの名前は相沢 直哉。 この大学で知り合った友達だ。 最初に話したときのことはよく覚えてる。 大学1年の最初の授業のとき、直哉は俺のとなりに座っていた。 最初に話しかけてきたのは直哉からだ。 『なぁなぁ、ルーズリーフかなんか持ってねぇ?俺、今日慌ててノート持ってくるの忘れてさ』 初対面でも気さくに話しかけてくる直哉に始めはまったく馴染めなかった。 それが原因か、それから直哉はよく俺に声をかけて来るようになった。 『今から飯食いに行かね?』 『明日講座休みだろ?遊びに行こうぜ』 人見知りのある俺にとっては最初は直哉のことが苦手だった。 それでも気がついたら直哉と一緒にいるのが居心地が良くなって、俺は最初親友が出来たと喜んでいた。 だけどそれは違ったんだ。
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