第二話 妄想と家族

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「アドレスね。ついでに斜め線って言うのはスラッシュだぞ。」 姉は頬をプクッとさせると少しすねているようだ。 恐らく血縁関係でない男なら必殺の武器となるだろう。 「だが、俺には通じない!!!」 「何が?通じないの?」 やべ。声に出てた。僕はバツが悪く愛想笑いをすると ジェスチャーで"それはこっちにおいといて"をした。 「確かに似てるかもな。参考にするよ!あんがと里子。」 里子はお礼を言われると照笑い浮かべそして何故か眼をつぶった。 「何やってるの?」 「お礼のチューは?」 僕は眼を瞑っている里子を見てあることを思いついた。
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